※タイトルは診断メーカーより
昨日はギャング組織の若きボス、今日はその右腕の拳銃使い。一日に二度付き合わされる日もあるから、お気に入りのカフェにも最近飽きてきちゃった。季節限定のドルチェも今月何回食べたかわからなくて、ありがたみなんてあったもんじゃあない。粉雪をイメージした粉糖が、グロスを塗った唇にくっついてざらざらする。
危険な目に遭わせたくはないから関わるな、なんて、いつぞや仲良くタッグを組んで私を蚊帳の外に追い出したのは、いったい誰と誰だったかしらね? 二人して都合のいいときだけ相談に乗ってほしいだなんて、ほんと勝手で呆れるわ。私、あなたたちみたいに命を張ったりしてないとはいえ、それなりに忙しいんだけど?
男二人で変に臆病になって、深読みして、ぐるぐる悩んで。傍から見てたらバカみたいよ。
悩みの内容も、素直になれないところも、お互いを想う気持ちも、最終的に私を相談窓口にするところまで、あなたたちって笑っちゃうくらい気が合ってるのに。私を呼び出す日や時間だけは絶対にかぶらないんだから、逆にすごいわよね。
友達の恋は応援してあげたいところけど、二人してあんまりじれったくて自分勝手だから、あっさり仲を取り持つようなことをするのも癪だわ。
私、こんなに意地悪でめんどくさい女じゃあなかったはずなんだけどな。めんどくさい男二人に囲われて、『朱に交われば赤くなる』ってヤツかしら。
目の前の男の瞳は相変わらず真っ黒で、思わずため息が洩れた。いいわよね、あんたは何色にも影響されたりしなそうで。
「おいトリッシュ、おめー何ダルそうにしてんだよ? 人の気も知らねーでよぉ。そんなめんどくせーかよ……」
わかってるじゃない。めんどくさいわよ。そんなションボリしないでよ。
何も絶対キューピッドにならないってわけじゃあないんだから。
私が男二人のションボリ顔に耐えきれなくなって、めんどくさいって思うのもめんどくさくなって、春の限定ドルチェを飽きるくらいごちそうになったら、考えてあげるわ。